第68回カンヌ国際映画祭にコンペティション部門に正式出品され、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが四姉妹を演じる是枝裕和監督作『海街diary』より、カンヌ国際映画祭で世界のメディアから取材受ける“四姉妹”と是枝監督の様子を追ったメイキング映像が公開された。
到着した映像は、現地に同行した是枝組のスタッフが、キャストと是枝監督のカンヌでの取材の一日を追ったもの。南仏の明るい日差しが差し込む開放感溢れる現地ホテルのプールサイドで、和やかな雰囲気のなか実施されたインターナショナル取材日の様子が収められ、顔見知りのスタッフということもあり、カメラに向けられる綾瀬ら“四姉妹”はとてもリラックスした表情をみせている。
カンヌのレッドカーペットを華麗なドレスに身を包んで歩いた女優たちは、この取材日でも南仏の陽光のなか美しくも涼しげなドレスで現地フランスメディアをはじめ、スペイン、イギリス、メキシコ、ポルトガル、オランダ、台湾など世界各国のメディアからのインタビューを受ける姿も収録されている。綾瀬は胸元のスパンコールが印象的なヴォッテガヴェネタの白のロングドレス、長澤はバレンシアガの白のロングドレス、夏帆はヌーディーピンクのシースルーが爽やかなバーバリーのロングドレス、広瀬はグッチの濃紺のワンピースに身を包んでおり、是枝監督とともに日本とはまた違った感想や質問も次々に出る海外取材で、世界中の映画ジャーナリストたちと直接触れ合う機会にそれぞれ刺激を受け、楽しんでいる様子が映し出されている。
是枝監督は、「四姉妹をあの舞台に連れていけたことがとても幸せでした。これからの俳優人生にとっても、絶対に良い経験になるんじゃないかな」とカンヌについて振り返った。
『海街diary』は、福山雅治主演の『そして父になる』で第66回カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた是枝裕和監督が、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞2013を受賞した吉田秋生の同名ベストセラーコミックを実写映画化した最新作。カンヌ国際映画祭には邦画で本年度唯一のコンペティション部門出品作で、是枝監督は4度目の同部門参加となった。
鎌倉で暮らす3姉妹が疎遠だった父親の死をきっかけに、身寄りのなくなった異母妹と共同生活を送ることになった4人が家族の絆を深めていく姿が、日本の美しい四季の移り変わりとともに繊細に描かれる。
【Story】鎌倉に暮らす長女・幸(綾瀬はるか)、次女・佳乃(長澤まさみ)、三女・千佳(夏帆)の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出て行った父の訃報が届く。葬儀が執り行われる山形へ赴いた3人は、そこで父と他の女性の間に生まれた異母妹にあたる14歳の少女すず(広瀬すず)と出会う。父が亡くなり身寄りがいなくなってしまった状況の中、葬儀の場でも気丈に振る舞うまだ中学生のすず。そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。すずはその申し出を受け、四姉妹の鎌倉での新たな生活がはじまるが……。
映画『海街diary』は、6月13日より全国公開
公式サイト:http://umimachi.gaga.ne.jp
製作・配給:東宝/ギャガ
(C) 2015 吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ